ワインへの本物の情熱を持つマルク・デリエンヌ氏は、ワインへの知識の渇きを癒すべく、10年以上前からコート・デュ・ローヌ地方やボジョレー地方のワインメーカーたちと友情を深め、2015年になると自身のドメーヌを創設するに至りました。フルーリー村にある古いドメーヌを購入し、リノベーションをすることで夢を果たしたマルクは、事業1年目からビオロジック農法への転換を図りました。石灰粘土質の土壌で育つ樹齢40年~80年のブドウ樹は全てフルーリーAOC認証を受けており、繊細で質の高いボジョレーを生み出しています。テロワールの持ち味を完璧なまでに生かしたワインは、ガメ種の特徴であるベリー類のアロームによって昇華されています。そのために、マルクは非常に穏やかな方法でワインを醸造しています。亜硫酸塩(酸化防止剤)の使用は最小限に抑えるか、全く使用せず、昔から大切に手入れされたバリック(225Lの醸造樽)やフードル(1,000Lの醸造樽)で作るキュヴェには、できる限り手を加えません。その結果には目を見張るばかり。フルーティーでミネラル感あふれるエレガントなワインは、香りもテイストも素晴らしいブーケを放ち、ワイン愛好家たちを愉しませます。創設者の意気込みに適ったファーストヴィンテージとともに、ドメーヌは好スタートを切っています。