『 コート・ド・ニュイ地区の最南端に位置するコルゴロワン。ほとんど注目されることのなかったこの村に、世界中のワイン専門家の目を向けさせたのがドメーヌ・ダルデュイである。1927年ガブリエル・ダルデュイによって産声を上げたこのドメーヌは、現在ジュヴレ・シャンベルタンからピュリニー・モンラッシェまで7つのグランクリュ、そして15のプルミエクリュ、10世紀頃シトー派の修道士により植樹されたと言われるモノポールのクロ・デ・ラングルを含む42haを所有する。
2002年までネゴシアンのレーヌ・ペドックに品質管理を任せていたダルデュイのワインが世間の注目を浴びることはあまり無かったが、そのネゴシアン業の売却に伴い、2003年に、弱冠29歳のカレル・ヴォルイスがエステート・マネージャーとして着任して以来急激に評価を高めた。
2006年には、ブルゴーニュワインの専門家アラン・メドーが「本気で取組み出せば、素晴らしいものを備えているだけに、ブルゴーニュの頂点に君臨するドメーヌに匹敵する可能性がある」と、その潜在能力の開花を予感。さらに2007年、『デカンター』では、クライヴ・コーツが選ぶ「最も進歩したドメーヌ10社」の筆頭として紹介され、2008年には前述のアラン・メドーからついに「特に2005、2006年物は品質が爆発的に向上した」とお墨付きを得た。
品質改革の立役者、カレル・ヴォルイスの両親はジュラのドメーヌ・ヴォルイス・ヘンケを運営する。彼の天才的ひらめきはそこでの生活に由来するものかもしれないが、世界中で修練を積んだ経験がなければ今日の成功は無かったであろう。200区画以上のブドウ畑を管理するため全てを有機栽培にするのは非常に難しいが、現在その方向でプロジェクトは進んでいる。日本では紹介されることも無かったため、まだ無名の存在だが、近年のドメーヌの躍進振りは凄まじく、ヨーロッパではすでにトップドメーヌの仲間入りを果たしつつある。 (輸入元資料より) 』